コウモリ駆除の対策は?イエコウモリの生態についても解説
コウモリ駆除は、基本的に追い出しになります。
これはコウモリが鳥獣保護法によって保護されているからです。
そのため、コウモリ駆除をする場合、家に侵入してきたコウモリをどのように対応するかといったことが重要といえます。
今回は、コウモリ駆除の対象になることが多いイエコウモリの生態を解説し、そのうえでコウモリの対策方法を解説します。
天井裏や屋根裏といった場所に住むコウモリでお悩みの方にとって、きっとヒントになるでしょう。
コウモリ駆除の対象になりやすいイエコウモリとは?
コウモリは世界各地に1,000種類を超える種が存在しています。
日本にも34種類のコウモリが生息しているといわれており、特にイエコウモリが人家に住み着くなどして問題になっています。
古くからのイメージ通り夜行性の動物のため、夜間になると活発に活動して昆虫や果実などを餌に繁殖するのが特徴です。
また、超音波によって周囲を確認する能力にもたけており、夜間でも自在に動ける能力を持っています。
そのなかでも家に繁殖することが多い、イエコウモリは別名アブラコウモリと呼ばれているコウモリの一種です。
サイズは5cmとされており、コウモリの中でも比較的小型な部類に入ります。
色は黒やこげ茶色のため、どこにいるのかよくわからないケースも多く、駆除に苦労することも少なくありません。
さらに市街地での生息を好み、人家や建物に営巣して被害をもたらすことも多いのです。
また、年間を通じて活動するのではなく、冬は活動を低下させ11月~3月に冬眠する性質を持ち、春から夏にかけて繁殖します。
比較的小型コウモリではあるため、隙間などに入り込む力に優れており、天井裏や屋根裏へ1~2cmのわずかな隙間から入ることも多くあります。
このような生態を持つコウモリへの対策を次の項目で解説していきましょう。
コウモリ駆除のポイント
コウモリ駆除のポイントは、冬眠時期や出産時期ではない 春(4月~6月)か秋(9月~10月)を狙って行うことです。
この期間に行うことで、コウモリを追い出して、なおかつコウモリを傷つけにくいとされています。
一方、冬眠中にコウモリ駆除を行っても、そこまで効果が期待できません。
このような時期のポイント以外に、コウモリ駆除のポイントとして、次にような点対策が挙げられます。
発見
最初にコウモリの居場所を発見することから始めます。
基本的に狭い場所、暗い場所を探します。
天井裏や屋根裏はもちろんのこと、エアコンの裏側やベランダ、通気口などもチェックしましょう。
追い出し
次に追い出しですが、これは一時的な対処法です。
忌避剤の入ったスプレーを噴射してコウモリを追い出します。
そして、そのあと置き型の忌避剤を設置するのがポイントです。
清掃
追い出したら速やかに清掃を行います。
フンや汚れを取り除かないと後々、それらが湿気や雨水などで溶けて室内を汚す恐れがあるからです。
このときのポイントとして、使う道具や服装、マスク、手袋などは使い捨てにすることが挙げられます。
その点については次の項目で解説します。
隙間を塞ぐ
最後に隙間をふさぎますが、理想は金属のプレートなどでふさぐこと、家の通気などの問題がある場合はネットなどを利用するのがポイントです。
農業用のネットを使って対策できるケースも多いので、ホームセンターなどで丈夫な目の細かいネットを用意して、隙間部分へ設置するようにしましょう。
コウモリ駆除は消毒も重要
コウモリ駆除の対策として、消毒も重要です。
コウモリ自身はもちろん、コウモリのフンには多くの病原菌が含まれているからです。
コウモリ駆除を行わず放置していると、それらの病原菌も繁殖するだけでなく、ダニやノミなどの害虫が発生し、より不衛生な状態になります。
そういった場所をコウモリ駆除や清掃だけで済ませるのは危険であり、健康被害といった二次被害にもつながりかねません。
こういった状況を解決するには消毒することが重要です。
まず、用意するものとして次の物が挙げられます。
・マスク
・ゴーグル
・帽子
・殺菌剤
・汚れてもいい服装
・手袋
殺菌剤と言っても、特別な薬剤ではなく、手指の消毒に用いるようなアルコールを用意するだけでも効果が期待できます。
また、かなり多くのフンが見つかったり、問題が発生したりした場合は、さらに高い殺菌効果を得られる次亜塩素酸を用意します。
次亜塩素酸は、塩素系漂白剤(キッチンなどに使う漂白剤)を薄くして使用しますが、手に付かないように注意することが重要です。
また、家の素材によっては、これらの殺菌剤が素材へダメージを与えてしまうことも多いので、利用する場合はそういった点も考えることが求められます。
コウモリ駆除をする場合の注意点
コウモリ駆除をする場合の注意点も少なくありません。
主な物だけでも次の点が挙げられます。
・捕獲や殺傷が禁止されている
・コウモリは人が入りにくい場所が多い
・思った以上に多く繁殖している
まず、度々紹介してきたようにコウモリは鳥獣保護法で捕獲や殺傷が禁止されています。
そのため、追い出すことが主な対策となりますが、追い出しきるのは思った以上に難しいことも少なくありません。
次にコウモリがいる場所が人の出入りしにくい場所であることが多いのも注意点です。
屋根裏や換気口など、人が入るには難しい場所やそもそも人が近づいて対策するのも難しい場所が多くあります。
最後が思った以上に繁殖していることです。
コウモリは一度の出産で3匹程度生むことが少なくありません。
そのため、数ペアのコウモリが侵入しただけで、かなりの繁殖になるケースも多いのです。
このようにコウモリ駆除の対策は思った以上に大変なことが多く、一度挑戦してみて難しい場合は、早めに専門業者へ依頼するようにしましょう。
まとめ
コウモリ駆除の対象になるのは、主にアブラコウモリと呼ばれるイエコウモリになります。
今回は、その生態について解説し、対策についてもまとめました。
ただ、基本的に有害なフンや寄生虫を持っていることが多いコウモリは対策をする場合、自分たちだけで忌避剤を設置するような対応が不十分なケースも多くあります。
そのため、安心してコウモリ駆除をするという意味で、専門家であるコウモリ駆除業者を依頼するというのも重要といえるでしょう。
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