ーコウモリ駆除で住居を守る完全ガイド——再侵入ゼロの考え方と実践手順ー - 泰商サービス
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ーコウモリ駆除で住居を守る完全ガイド——再侵入ゼロの考え方と実践手順ー

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被害の正体と、まず理解しておきたい基本

コウモリは夜行性で、屋根裏や戸袋、換気口などの狭い空間をねぐらにします。住居に侵入すると糞尿による悪臭や天井材の劣化、ダニ・菌類の拡散など衛生面のリスクが広がります。さらに、出入りのたびに外壁周辺が黒く擦れて美観も損なわれます。被害を最小化するには「追い出す」「入れない」「汚染を除去する」を順序立てて進めることが大切です。
この章では、焦って忌避剤だけに頼るのではなく、住居全体を俯瞰して原因を特定する視点を身につけます。原因がわかれば、対策は半分終わったも同然です。

住居被害のチェックポイント

・天井裏からの微かな鳴き声や走行音が夜間に増える
・軒下やサッシ周りに小さな黒粒の糞が散在する
・外壁の同じラインに黒い擦れ跡が連続している
・室内にアンモニア臭がこもりやすくなる

法令・マナーと安全衛生

家庭でできるのは「追い出し」と「侵入防止」が中心です。日本では多くのコウモリが鳥獣保護管理法の対象で、捕獲や殺傷には許可が必要になります。むやみに閉じ込めたり、粘着シートや燻煙剤で処理する行為は避けましょう。安全衛生では、糞の清掃時にマスクと手袋を着用し、乾燥後に中性洗剤で拭き取るのが基本です。
ここでは、法令とマナーを守りながら作業する態度を確認します。住居を守ることと、野生動物への配慮は両立できます。正しい段取りは、結果として作業効率も高めます。

安全のための装備とルール

・N95相当のマスク、ニトリル手袋、保護メガネ
・高所では脚立の三点支持と見張り役の配置
・幼獣期の可能性がある夏季は封鎖を段階的に
・忌避は補助であり、最終的には物理的封鎖が必須

侵入経路の特定:家全体を面で見る

最初に出入口を一つ塞ぐと、別の隙間に流れて再侵入することがあります。家全体を面として観察し、線隙間の連続性を断ち切る考え方が重要です。夕暮れ前後の観察と、日中の光漏れチェックを組み合わせ、写真で記録していきます。
この流れを押さえると、無駄な封鎖ややり直しを減らせます。扉、サッシ、庇、換気口、屋根の順に外周を時計回りで見ていくと漏れが少なくなります。

よくある侵入ポイント

・扉の下端や戸当たりの連続隙間
・配管貫通部(エアコン、給湯器周り)のシーリング劣化
・換気フードのルーバー隙間や破損
・屋根の棟・谷、破風板の継ぎ目、軒天の欠損

可視化と計測のコツ

・スマホライトを床面に沿わせて光漏れを確認
・5ミリ幅の紙ゲージを差し込み連続性をチェック
・日没後30分の出入りを動画で記録
・痕跡位置を図面や写真に番号でマーキング

追い出しから恒久封鎖へ:段階的な実践手順

作業は「追い出し→確認→恒久封鎖→清掃・消毒」の順で進めます。焦って最初から完全封鎖すると、屋内に残留して衰弱する恐れがあります。ワンウェイ(片道)機構を活用して、外へ出す道を確保しながら、戻れない設計に切り替えます。
次に、残留確認を必ず行い、問題がなければ恒久封鎖に移ります。封鎖材は下地に確実に固定し、熱や紫外線に強い材料を選ぶと耐久性が上がります。

追い出し(ワンウェイ)の作り方

・柔軟なプラ板やペットボトルを細長く加工して返しを作る
・換気フードにはネット筒を外向きテーパーで設置
・出入りを一晩確認し、屋内側の音と糞の新規増加がないか翌朝点検

恒久封鎖の材料と工法

・エプトシーラー等の気密パッキンで線隙間を連続充填
・アルミフラットバーやLアングルで剛性を確保
・変成シリコンで三角シール、雨だれの水切りも同時に設計
・扉下端にはブラシ付きドアスイープ、サッシにはモヘアの交換

清掃・消毒と原状回復

封鎖が終わったら、汚染源を除去して衛生状態を戻します。糞は乾燥してから回収し、袋は二重にして廃棄します。天井裏の断熱材が汚染されていれば入替えを検討し、下地材は中性洗剤で拭き、その後にエタノールで二次清拭します。悪臭が強い場合は活性炭フィルターや脱臭機の短期運用が効果的です。
清掃は仕上げではなく、再侵入抑止にも直結します。匂いの痕跡が薄れることで、帰巣本能による探索が鈍り、学習的に別のねぐらへ移行しやすくなるためです。

清掃時の注意点

・乾燥後に扱う、濡れた糞は広がりやすい
・掃除機は紙パック式を使い、終わったら即廃棄
・換気は下から上へ流すイメージで二方向を確保
・作業後は手洗いと衣類の洗濯を忘れない

季節戦略とスケジュール

季節により最適解が変わります。春は調査と仮補修に適し、初夏〜夏は幼獣期のため段階封鎖を徹底します。秋は本封鎖と外装メンテの好機で、冬は活動が鈍るため静音確認に向いています。季節を味方に付けることで、短期間で結果を出せます。
この流れを年間スケジュールに落とし込むと、点検の抜けが減ります。家族の予定と重ねて、土日や連休に集中作業日を設定するのも有効です。

年間の実行カレンダー例

・3〜4月:外周調査、仮の補修、材料の調達
・5〜8月:ワンウェイによる追い出し、残留確認、段階封鎖
・9〜11月:恒久封鎖の総仕上げ、外装シーリング更新
・12〜2月:静音確認、清掃強化、次年度計画の見直し

予防メンテとチェックリスト

一度いなくなっても、同じ条件が残れば戻ってきます。再発を防ぐ鍵は、定期点検と小さな劣化の早期補修です。特に「連続した線隙間」を作らない意識を持つと、侵入自体が成立しなくなります。
この章では、短時間で回せる点検ルーティンを紹介します。月次と半年スパンを組み合わせれば、手間を最小化しながら効果を最大化できます。

月次ルーティン

・扉やサッシの開閉音や擦れ感の変化
・戸当たりゴム、モヘアの痩せと剥がれ
・配管周りのシール切れ、換気フードの浮き
・外部照明直下の虫の集まり具合(色温度の調整も検討)

半年ごとのメンテ

・パッキンの硬化と一部脱落の交換
・ドアスイープのブラシ摩耗チェック
・屋根・破風・軒天の継ぎ目再シール
・庭木の剪定で飛来ルートの縮小

業者とDIYの使い分け

DIYはコストを抑えつつ迅速に着手できる利点がありますが、複数経路が絡むと調査の難度が上がります。高所作業や幼獣期の判断に不安がある場合は、専門業者と役割分担しましょう。見積もりでは、点検範囲、ワンウェイの実施、封鎖箇所数、清掃・消毒、保証期間を確認すると比較しやすくなります。
最後に、住居を守る対策は「一点豪華主義」ではなく、複数の小さな手当ての積み重ねです。今日できる一歩を進めれば、明日の再侵入は確実に遠のきます。

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