ーコウモリ駆除は「扉の隙間」から始める——安全・合法・再侵入ゼロの実践ガイドー - 泰商サービス
NEWS

ーコウモリ駆除は「扉の隙間」から始める——安全・合法・再侵入ゼロの実践ガイドー

Pocket

扉の隙間が狙われる理由と、被害の早期サイン

玄関や勝手口、倉庫の金属扉などにできた数ミリの隙間は、コウモリにとって格好の出入り口です。夜間に活動するアブラコウモリは、体を薄く伸ばして硬い縁に爪を掛けながら進入します。まずは「どこから入っているのか」を把握することが、再発防止の第一歩です。そのために、日中と夜間で扉周りの状態を見比べ、痕跡を丁寧に拾い上げましょう。目立たない黒い汚れや微かな鳴き声も重要な手がかりになります。

よく見られる痕跡

・扉の下端や戸当たりの角に黒い擦れ汚れ(体脂と糞が混ざった「ラビングマーク」)
・敷居付近に小さな黒粒の糞、乾くと砕けやすい
・日没直後に扉枠周辺を素早く横切る影、かすかな鳴き声
・屋内でのアンモニア臭(排泄の蓄積)

隙間の典型サイズ

名刺やレシートが無抵抗で差し込める隙間は要注意です。目安として、横幅5〜7ミリ、奥行きが連続していると出入りに十分。下端のパッキンが痩せている、丁番側だけ隙いている、といった偏りも見落としやすいポイントです。

応急処置とやってはいけないこと

本格対応の前に、まずは人・ペット・建物を守る応急処置を行います。ただし、思いつきの塞ぎ方は屋内に閉じ込めてしまう原因になりがちです。安全と合法性、そして後工程(本封鎖)に繋がる手順で進めると失敗が少なくなります。

今すぐできる安全対策

・夜間の換気時は網戸+扉ストッパーで開口を最小化
・屋内で姿を見たら、無理に追わずに室内の明かりを消し、外へ通じる窓だけを開ける
・子ども部屋や寝室は扉を閉め、隙間はタオルで一時目張り
・糞は乾いてから手袋・マスクで回収し、床は中性洗剤で拭き取り

避けるべきNG対応

殺虫剤や燻煙剤の使用、両面テープ・粘着シートの設置は動物愛護・感染リスクの観点から不適切です。さらに、昼間に巣内(屋根裏等)に幼獣がいる季節に外側を完全封鎖すると、内部で衰弱死を招き悪臭の原因になります。

根本対策:隙間の特定・計測・封鎖

ここからは、再侵入ゼロを目標にした手順を紹介します。ポイントは「出入り口」「潜在経路」「代替脱出口」を順に管理し、最後に恒久封鎖へ移ることです。焦らず段階を踏めば、DIYでも高い効果が得られます。

可視化と計測のコツ

・夕暮れ30分前に扉周りを観察、出入り時間を把握
・スマホのライトを床面に沿わせ、下端の光漏れを確認
・紙ゲージ(5mm幅に切った厚紙)で隙間の連続性をチェック
・丁番側/鍵側/上框/下端の順で写真記録を残す

仮設ワンウェイの設置

出ていく道だけを確保する「一方向出入口」を設けます。柔軟なプラ板やペットボトルを細長く切り、扉枠に沿わせて外向きの返しを作れば簡易ワンウェイに。夜間の外出を確認できたら、翌日に恒久封鎖へ進みます。屋内側に残留がないか、ライトと音で必ず再確認してください。

恒久封鎖の材料と施工

・気密パッキン(エプトシーラー等)で下端の連続隙間を充填
・戸当たりにはアルミフラットバー+ビス固定で剛性を確保
・丁番側の線隙間はL字アングルで段差を消す
・シャッターや勝手口にはブラシ付きドアスイープの追加
・シーリングは屋外用変成シリコン、三角シールで水切りも意識

季節と法令のポイント

日本のコウモリは多くが鳥獣保護管理法の保護対象で、捕獲・殺傷は許可が必要です。一般家庭で行うのは「追い出し」と「侵入防止」が基本。繁殖期〜育雛期(地域差はありますが概ね初夏〜夏)は幼獣が残るため、外部封鎖は時期と手順の見極めが欠かせません。迷ったら自治体や専門業者へ相談しましょう。

作業時期の目安

・春:出入り口の調査と仮補修に最適
・初夏〜夏:幼獣期の可能性。内部残留を徹底確認し、封鎖は段階的に
・秋:恒久封鎖と外装メンテの好機
・冬:活動低下。屋内残留がないか静音確認を

衛生・安全管理

糞の飛散を避け、N95相当のマスクとニトリル手袋を着用します。ハッカ油などの匂いによる忌避は一時的で、封鎖と清掃を代替できません。高所や重量扉の作業は転落・挟み込みに注意してください。

業者に依頼する判断基準と費用感

DIYでの封鎖は可能ですが、扉だけでなく屋根・庇・換気口など複数経路が絡むと難易度が上がります。被害規模や建物の構造、作業時期によっては、専門業者の方が短期で確実に仕上がるケースも少なくありません。

依頼を検討すべきケース

・夜に複数個体の出入りを確認した
・扉の隙間に加え、外壁の配管周りや破風板にも痕跡がある
・小屋裏や天井裏から定常的な鳴き声・臭気がする
・高所作業や電動工具の扱いに不安がある

費用と見積もりの見方

相場は建物規模と封鎖点数で上下します。扉周りのみの軽微な封鎖で数万円、全体調査・追い出し・足場併用で十数万〜数十万円が目安です。見積書では「調査点検費」「追い出し(ワンウェイ)」「封鎖箇所数」「清掃・消毒」「保証期間」を確認しましょう。

予防メンテとチェックリスト

一度いなくなっても、同じ隙間が残っていれば必ず戻ってきます。扉の作動と気密の両立を意識し、季節の変わり目に点検を習慣化しましょう。短時間でできるルーティンを用意しておけば、再発率はぐっと下がります。

月次ルーティン

・扉の開閉時に下端の擦れ音が増えていないか
・戸当たりゴムの歪み・痩せ
・鍵側ラッチ周りの黒ずみ
・敷居の砂塵堆積と排水の滞留

半年ごとのメンテ

・気密パッキンの硬化・剥離を交換
・ドアスイープのブラシ摩耗を点検
・外部照明の直下で昆虫が集まりにくい色温度へ調整
・周辺の樹木剪定で飛来ルートを縮小

まとめ:扉の隙間対策で、家全体の再侵入を断つ

「どこから入るのか」を正しく見極め、出ていく道を確保した上で恒久封鎖へ。これがコウモリ対策の王道です。扉の隙間は小さくても効果は絶大。可視化→一方向排出→恒久封鎖→清掃と消毒→予防点検という流れを守れば、再侵入の確率は大きく下げられます。被害が広域化している、繁殖期かもしれない、構造が複雑——そんなときは無理をせず、経験豊富な専門業者と役割分担するのが近道です。

よくある質問(FAQ)

最も多いのは「小さな隙間でも入るのか」という相談です。コウモリは想像以上に柔軟で、継続した線隙間があれば数ミリでも通過します。また、「忌避剤だけで追い出せるのか」という質問には、効果は一時的で、最終的には物理的な封鎖が不可欠だとお答えしています。

何から始めればいい?

まずは痕跡の撮影と時間帯の記録です。証拠が揃えば、出入口の優先順位が明確になり、作業の無駄が減ります。次に、簡易ワンウェイで残留を避け、翌日に恒久封鎖へ進むのが安全です。

自分でやるか、業者に頼むか

扉の隙間単独ならDIYでも十分可能です。ただし、複数経路が疑われる場合や、幼獣期の判断に不安がある場合は、調査から同行してくれる業者に相談しましょう。

長野県南佐久郡の害鳥・害獣・害虫駆除は、泰商サービス

会社名:泰商サービス

住所:〒384-0503 長野県南佐久郡佐久穂町大字海瀬4031-1

TEL:0267-88-6373

営業時間・定休日:なし

お見積もり無料!!
お気軽にご相談ください
電話 0267-88-6373